池袋ウェストゲートパーク、通称IWGP。
池袋を中心に活動しているカラーギャングや若者の抗争、引きこもり、ヤクザなどが出てくる、かなり刺激的な要素が強いドラマかと思いきや、主演の長瀬智也のバランサー的な役割が優秀過ぎて、比較的誰もが見やすいドラマになっている。
石田衣良×クドカン×長瀬智也＝最高
ということ。
男のヤンチャな若者のよくあるイキったドラマかなーなんて思ってはいけない。
主演の長瀬のお母さんや女友達だちは、天然だったり、かなりぶっとんでいたり、出演している女性たちがかなり魅力的だ。
恐いことやってる男たちであっても、どこかに若者の葛藤や可愛らしさ、自分ではどうしようもできない状況に苦しんでいる姿は、暴力シーンが嫌いな人でも見れると感じる。
とにかくクドカンさん脚本なので、笑いが随所にちりばめられている。
気づくか気づかないかは自分次第と言ったところ。
主演の長瀬智也の「メンドクセー」という口癖や携帯の着信音は、何度となく出てくるので、それが絶対的なメッセージとして印象に残る。
自分では意識していないのに、好かれてしまう、カリスマ的に思われてしまう、そんな魅力のある人物を好演しきった長瀬智也さんと窪塚さんは圧巻としか言えない。
もう本人たちが普段からカリスマだからとしか言えないくらいの動きであり、存在感だった。
最後の抗争シーンは、スローモーションの使い方がすごい。感動作だったんだこのドラマはと思う。
事件やケンカも多いが、とにかく池袋に流れるマッタリした空気感や地元感、実家感のようなものも存分に味わえるので日常系ドラマが好きな人にもたまらない作品となっている。