大鐘稔彦の「孤高のメス」は関心があったので原作を読みました。

1980年代、あの頃は未だタブーとされていた臓器移植に果敢に挑戦する若き外科医の話に胸踊る気持ちで読みました。

それ故一層今回のドラマは否応なしに期待度が高くなります。

特に今回主演の当麻役に引退した滝沢秀明の起用と言う事もあり注目度も高いのではないでしょうか？

地方病院と大学病院の力関係。
そんな中で患者中心の医療を目指す当麻の戦いは肝移植というゴールに向かって続いていくのだと思います。

同じく肝移植に意欲を燃やす実川は純粋に患者を救いたいと考える当麻とは少し違い、日本初の肝移植を自分が行いたいという野望も秘めています。

しかし、良く有る敵対関係では無くお互いの力量を認めた上で協力しながら移植を行います。
良く考えたら実川も人格者だと感じられます。

今では臓器移植法案等の制定により移植医療も進歩しています。しかしドナー不足、倫理的見解から十分な状態だとは言えません。

このドラマを見た人が少しでも移植医療に関心を持ってくれると良いと思います。