「主人公が刑務所から無実の兄を救い出す」というところから始まる長いシリーズなんですが、この物語、びっくりするくらいに人の命がとても軽いです。脱獄なんかせずに大人しく皆で刑務所に入っていた方がよほど平和なんじゃないかというくらいに、登場人物が次々と息絶えていきます。圧倒的に、刑務所の外に出てからの方が地獄です。所長さんがすごくいい人でしたからね、刑務所自体は。

老若男女問わず報復で命を奪われるわ、人質はとるわ、なんでもありの世界観です。ひとりだけ律儀に正義感を貫こうとする主人公に違和感はありますが、そこは大衆向けのドラマとしては譲れない部分なのでしょうね、主人公くらいは良心が多少残ってないとめちゃくちゃになりますから。全身タトゥーが入っている設定はインパクトがありますが、撮影大変だっただろうなあ。