川原家の正月.帰省した直子に電話のサプライズ.
雑煮の餅の数を削って引いたものかもしれない.
手のかかる子ほど気になる.東京へ出した直子への、
常治の心配のあらわれのようにも思う.
ひとつひとつのシーンを反芻すると
緊密なつながりが見えるような気がして、
そういうドラマの楽しみ方をを、この
スカーレットでは特に感じる.
好評の理由でしょうね.
一方で、喜美子と八郎にとってこの正月は
勝負の時.作品が入賞しなければゴールはない.
でもその前に“サニー”にコーヒー茶碗を
納品しなければならない.
ただでさえ切迫した状況だが、八郎は
二種類+個数...
川原家の正月.帰省した直子に電話のサプライズ.
雑煮の餅の数を削って引いたものかもしれない.
手のかかる子ほど気になる.東京へ出した直子への、
常治の心配のあらわれのようにも思う.
ひとつひとつのシーンを反芻すると
緊密なつながりが見えるような気がして、
そういうドラマの楽しみ方をを、この
スカーレットでは特に感じる.
好評の理由でしょうね.
一方で、喜美子と八郎にとってこの正月は
勝負の時.作品が入賞しなければゴールはない.
でもその前に“サニー”にコーヒー茶碗を
納品しなければならない.
ただでさえ切迫した状況だが、八郎は
二種類+個数増量で受けてしまう.
しかもお金をとる気もなく、喜美子に
手伝いもさせない.
プロセスのひとつひとつで二人の意見は
食い違い、喜美子はある時は焦り、
ある時は怒り、そして泣き出す.
それを優しく包み込む八郎が爽やかすぎて眩しい.
結局、小さな問題がひとつ生じるたびに、
二人の間は近づいていっている.
「ひとつひとつ段階踏んで」
「いまはいま、やらなあかんこと」
に二人寄り添って歩む喜美子と八郎は、
きっと陶器のように焼き上げられていくんだろうね.