あらすじ
3年後に迫ったオリンピック開催のために奮闘する田畑たち。選手村を都心に移動する計画を受け、平沢は「都内にあるアメリカ軍の基地を日本へ返還してくれ」と頼むがそれが大きな波紋を呼ぶ。
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いだてん ~東京オリンピック噺~ 第42話
5.0- 出演者 4.0
- ストーリー 5.0
- 演技 4.5
- 映像 5.0
くえり
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東京オリンピックの選手村建設は、朝霞案で進んでいく.
しかし田端はあくまで代々木ワシントンハイツの返還に拘る.東京五輪の本質は、選手たちと観衆の心にともる “熱気” だと知っているからだ.
彼の意を受けた敏腕・平沢は、安保反対で揺れる日米関係を梃子にライシャワーと交渉.これにより代々木の返還が一気に現実味を帯びる.だがその費用は法外にも60億円.政府に相談するしかないが、池田首相が容易に首を縦にふるはずもない.
絶体絶命の田端は一人、嘉納治五郎と心で対話.煮詰まった末に妙案を思いつく.当時、国民の間で注目を集めていたカラーテレビ.これを一気に普及させる契機として五輪を利用、プラス代々木にNHKを建設する案をぶち上げる.この朝霞 vs 代々木の綱引きをめぐる一連の展開は劇的で、史実とは思えないほどスリリング.その終幕である池田首相の “タコウインナーをパクリ” は田端案を丸呑みするという象徴的なシーンだった.