今回は、男性社会の中で負けずにのし上がってきた女性科学者を矢田亜希子さんが熱演。
ほかの国や企業より先に新薬を完成させることは、金銭的にも名誉としても非常に大きな功績となる。

それでも、身近な人の命をないがしろにしてまで強硬する必要はあったのだろうか…。
コロナワクチンでもあることだけど、新しい薬にはどうしてもリスクが伴うものだから、副作用をきちんと明らかにして、それでも選ぶ人に自己責任で投与すればいい。
変に隠すから、それが明らかになったときに大きな問題になる。

被害者の百合子さんは、車で運ばれる中でもまだ息があって、なんとか真実を伝えようと白骨死体になっても残る証拠を残した。
犯人は、弟の最愛の人だけでなく、これから生まれるはずだった命まで奪って、もし新薬が完成してもそのことを知って後悔しないのだろうか。

救われる命の数が多ければその行動は立派と称されるけれど、人間は世界中の人たちより、たった一人の愛する人の命のほうが重いと感じるだろうな。
トロッコ問題を思い出させる話でした。