糸村刑事と科捜研の村木がいちどに京都に異動してくるとは、無理やりな展開だなとは思いましたが、京都の方が自転車で走りまわり、遺留品にこだわる糸村刑事にはぴったりかなぁと感心してしまいました。年齢を感じさせない上川隆也のとぼけた演じぶりに、神崎刑事を演じる栗山千明がしぶしぶついていっている感じが面白いです。
京都編になった遺留捜査ですが、科捜研の村木さんも転任していていつもの掛け合いが復活して 良かったです。しかも、もはや京都編では前より糸村刑事に協力的。 そもそも糸村さん、転入する前入りの状態から事件に巻き込まれるって何~?、それにしても緊急時に とっさに船の上から手旗信号してるし、優秀なのか変わってるのかほんと紙一重なひとだなぁ。
毎シリーズを楽しみに観ている、マイペースでひょうひょうとした刑事・上川隆也演じる糸村聡のキャラがなんとも良い、遺留品から事件解決の糸口を捜査していくほかにない刑事ドラマ、糸村の移動手段が自転車というところも何だかほのぼのとしている、緊迫する殺人事件の中で糸村の存在感が何だかホッとする、ラストの決めゼリフ「僕に3分だけ時間を下さい」からの事件の真相を遺族に伝える場面は感動もの
上川隆也さんが、ちょっとした遺留物にこだわって真相を探るドラマですが、面白いのは単なる犯人さがしではないところ。 犯人は犯人で捕まるんですが、上川さんは犯罪の裏に隠されたほろりと人情味あふれる真実を見つけ出すのです。 確かに犯人はわかったけど、被害者とか遺族とか、場合によっては犯人自身もすっきりしないことって、きっとあるでしょう。 そこに焦点を当てたのは面白いと思います。 またクライマックスで必ず流れる小田和正さんの曲が泣かせるんですね。ちょっと反則です。