最終回は怒涛の会話劇!親子、そして上司の熱い言葉が飛び交う柏木コーポレーション周年記念パーティーはまさに言葉のリング上でした。
子どもの幸せを強く願う柏木パパの叱咤も起業への使命感に萌える柏木王子の演説もよかったけど、やっぱり今週も編集長が良かった。いや、良過ぎた。
毎度、有名ブランドのマーケティング戦略や歴史を紐解き、斬新な恋愛テクニックを披露してきた宇佐見編集長ですが、今回は自分の立場も顧みず、ただただ黒木さやかの為に立ち向かってくれた。その理由は、「お前が俺の部下だからだ。」って…宇佐美編集長、カッコ良過ぎでしょ。前髪パッツンでもツルッパゲでも一生ついて行きますってー!!
そんな編集長の心に残ったセリフは以下の通り。
・挑戦者はいかなる理由にも邪魔されるべきじゃない。
・よく聞け、この瞬間からどんな選択をしてもいい。最後は自分がこれからどうあるべきか自分で決めろ。そうすればどんな困難も乗り越えられる。
・大切なのはどんな選択をするかじゃない。選択した人生をどう生きるかだ。
自らも挑戦して人生を切り開いてきた人だからこそ言える台詞のオンパレード。
変な髪型で説教してくる仕事至上主義の自己愛だらけのめんどくさい男だったはずの宇佐美編集長はどこへ。結婚を迷っていたさやかの背中も、起業を控えた祐一の背中も、そしてテレビを見ていた迷える若者の背中も、地位と権力で身動きが取れなくなってしまった上役の背中も、全部まとめて押してくれたのではないでしょうか。こんな上司だったら部下は幸せですね!
そして、このドラマのテーマは「結婚」です。最終回目前にして結婚を迷ってしまったさやかが最後どんな選択をするのか、最後まで予想できない展開でした。ドラマの前半に編集長の一人舞台ともいうべき演説もありましたし、このまま編集長とくっついちゃうのか?!と思った視聴者の方もいたのではないでしょうか。
ですが、さやかは祐一との結婚&インド行きを決意。
これまでずっと編集長や周りの同僚のアドバイス頼みだったちょっと頼りないさやかが、最期は自分で勇気を出して「行ってやるか。インド」と決心したシーンは嬉しかったですね。さらに「無職になったら私が養ってあげる」という宇佐美編集長の名台詞がさやかから聞けたのは、伏線を回収しながらもさやかの成長を感じるいいシーンでした。
何より、吉沢亮さん演じる柏木王子が超絶爽やか癒し系イケメンだけに「王子が振られちゃう展開は見たくないな〜!やっぱりさやかと結ばれてほしい!」と応援していた視聴者も多数いたはずなので、誰もが納得の最終回と言えるのではないでしょうか。個人的には真っ白なタキシード姿の吉沢さんはまさにリアル王子で眼福以外の何物でもないと同時に、もうこれで王子には会えないのかという一抹の寂しさが募るのでした。
結婚した後の2人がどう結婚生活と起業の荒波を乗り越えていくのかという今後も見守りたくなる作品となったサバイバル・ウェディング。また愛すべきrizのメンバーやさやかと祐一のサバイバルな毎日をぜひスペシャルドラマで見せて欲しい。