余命少ない宮本良一。母も幼い頃に亡くしてしまった娘のために、仕事のできるキャリアウーマン亜希子と契約結婚をする。

小学生だった娘みゆきは、当然受け入れないに違いないけれど、だんだんいい関係になってくる。仕事のできる亜希子が、母親業に本気で取り組む姿が、おかしくも不思議なんだけれど、娘の心に入り込んでいく。

まあ、ここまでは想像できたけれど、そこに、売れないパン屋を、亜希子が建て直すというストーリーも関わってくる。

後半ではらパン屋の店長と、亜希子がうまくいくといいと思うみゆき。そこには、義母と娘ではなく、母に幸せになってほしいという本当の娘の想いが現れている。
ラストでは、企業に誘われ大阪に行くことを悩む亜希子のため、自立して安心させたいみゆきが、大学を全て落ちたと嘘をつくシーンがあった。

その時に亜希子が、みゆきに対する気持ちを切々と話すのに、「それを愛っていうんだよ」とみゆきに言われる。

お互いに、本当の親子なんだと確認しあって、それぞれの道に進む。

亜希子の想いや、みゆきの想いに涙が止まらなかったシーンだ。

親子の絆について、考えさせられる、そんなドラマで、今でも心に残っている。