この第6シリーズで、一躍有名になったのが、やはり、鶴本直役の 上戸彩。
性同一性障害と言う、難しい役柄を演じていたのが、当時、話題になったが、改めて、この頃から、彼女の演技は、凄かったと感じる。
この第6シリーズも心に残る良い作品。
最近の理想教師なら「3年A組」の一颯だけど、永遠の理想教師と言えば、金八先生ですね。長めの髪をかきあげながら生徒たちに全身全霊でぶつかる教師を演じたのは武田鉄矢さんが初めてでしたし、生徒たちもすごかった。今思い出しても中学生で妊娠って、あの時代によくドラマに出来たなぁと思いますが、それを金八先生は担任として生徒にしっかりと向き合い、出来るだけの言葉を掛けてました。
日本で教師と言えば、一番に金八先生を思い浮かべる人がほとんどだろう。そのくらい、彼は「国民的先生」の地位を樹立していると言っても過言では無い。金八先生をテレビで見て、自分もああなりたいと思い、教師の道を志した若者だって相当数いたに違いない。
金八先生はいつだって生徒の味方だった。生徒のためなら、同僚の先生とも言い争う。視聴者も、金八先生は絶対にぶれない、という信頼があるから、安心してドラマを見ることが出来るのだ。
ここまで信用を勝ち得ている教師は、彼をおいて他にない。まさに、教師の鏡といっていいだろう。
私も学生のとき、こんな教師と出会いたかった。
中学生って繊細で傷つきやすくて自分で自分をもてあますところがある。
自分の領域に入ってきてほしくないと思う一方で放っておかれるとさみしくて、つるんでまた傷ついて厄介だ。
年柄年中生徒はトラブルをおこして先生も大変だけど、夜中まで付き添ってくれたり本気で叱ってくれたりする大人ってどれくらいいるかとても貴重なことのように感じる。
特に、金八先生の命に関する授業はいつも心に響くし涙があふれる。
子供は敏感だから嘘や偽り、ごまかしはすぐにわかる。
大人になってもメッセージが響くのは金八先生の真剣さが不格好にぶつかってくるからだと思う。